《コメント》
暑さと共に圧倒的にラインの
パワーに負けたゲームだった。
早大学院の選手がハドルを組んで「紺碧の空」を歌っている。妙な感覚の中ゲームは始まったが、やはり浮き足立った始まりだった。反則のほとんどは我々であり、それよりも何より早大学院ラインに徹底してやられた。自慢のバックスもほとんどゲインを許してもらえず、前半はノーフレッシュだったのではないだろうか。
そして、今日はとにかく暑かった。人工芝は気温以上の熱風を選手に浴びせたに違いない。また、地区大会から約1ヶ月以上あき、選手達にシーズン当初の緊張感を再び持たせるには時間があきすぎた。しかし、これもすべていいわけに過ぎない。残念ながら実力差は雲泥の差があったように思う。特にラインのパワーについては想像以上だった。それだけに、地区代表として出場したことに申し訳なく思うこともある。
ただ、振り返ってみれば、現高校3年生については、彼らが高校1年生の春に1回戦を何とか勝利して以来、ここに至るまで1勝もすることができず連敗街道をひたすら走ってきた学年である。そんな彼ら一人一人が自分との戦いの中で成長し、チームとして結束力を身につけた。ここ数年出ると負けのチームを十分再生してくれた。そんな3年生に感謝したい。
月日は早いもので、3年生の現役生活は終了し受験体制に入る。進学校として仕方がない部分はあるが、もうちょっと練習する時間があったら。もう少し人数がいたら・・・・。と、やはり思ってしまう。しかし、今回の完敗で、再び部活動のあり方や目指す目標というものを明確にすることができたように思う。また、完敗ではあったが収穫もあった。それはセカンドQB#11静谷選手の成長である。TDまでボールを運ぶことはできなかったが、予想以上にリラックスして投げるフォームは将来的に期待が持てるものであった。

チームをサポートしてくれた渡辺君
そして、関口君本当にありがとう。
最後に、毎年人数は少ないものの現役とOBが一体となって臨むことができたシーズンにとても感謝している。またOBだけでなく東京リゾート&スポーツ専門学校から渡辺君と関口君が地区大会決勝からトレーナーとしてチームをバックアップしてくれた。これは本当に有り難かった。心からお礼をいいたい。そして、何度もいうが3年生諸君、本当にご苦労様。トーナメントで当たると喜ばれていた我がチームを再び誇りを持てるチームに再建してくれたことに心から感謝したい。これからも、BEARSの一員として帰属意識を持ってこれからの学校生活を送ってほしい。
得点経過
TEAM PLAY(NAME)yd PLAY種類 PAT
早大学院  #1    :( 13yd) RUN   KICK G 
早大学院  #95   :( − yd) FG
早大学院  #22   :(  2yd) RUN KICK G
早大学院  #25   :(  1yd) RUN KICK G
早大学院  #95   :( − yd) FG
早大学院  #42   :( 16yd) Pass KICK NG
早大学院  #42   :( 18yd) Pass RUN NG
早大学院  #12   :(  1yd) RUN KICK G
早大学院  #42   :( 15yd) Pass KICK G
早大学院  #9    :(  9yd) RUN KICK G
詳しい記録はここをクリック
第33回 春季関東大会 2回戦 対 早大学院戦

2007年6月17日(日) アミノバイタルフィールド
PM14:00 KICK OFF  天気:晴れ(正式12分計時)

早大学院に完敗、3年生のシーズン終了。

Team 1Q 2Q 3Q 4Q total
早稲田大学高等学院 10 17 19 14 60

第33回 関東高等学校アメリカンフットボール大会日程

 通算5回目の関東大会。過去3回はすべて1回戦敗退。その相手は日大三高(2回)と日大鶴ヶ丘高。そして、運良く勝利できたのが日大二高(2回戦は日大鶴ヶ丘高校に快勝)とすべて日大附属高校。関東の1回戦はすべてパスディフェンスからの始まりだった。そして、今回の相手は今までとは違って早稲田大学高等学院。昨年は東京都で優勝している伝統校であり、なによりも我がBEARSを創部する際の目標にもなったチームである。特に1986年12月、早大学院が雨の中、駒澤第二球技場で関西学院高等部をむかえた全国大会の決勝戦(その後、クリスマスボウルと大会名は変更になる)は今でも脳裏にしっかりと焼き付いている。そのときの主将が現在早稲田大学アメリカンフットボール部の監督として活躍している。当時、創部して数年しかたっていない我々としてはその光景を呆然と見つめていたが、心の中ではいつかはこの場所でと選手達と決意を新たにしていた。その早大学院と関東の一回戦で対戦できるのは非常に光栄であり楽しみでもある。学院(早稲田界隈ではこう呼んでいる。)もニックネームは「BEARS」。大学がBIG BEARSであるから、そうなったのだろう。我々も私自身が早稲田出身でもあるため、創部以来ニックネームは迷わずBEARSとした。本当の「熊出没注意!」は学院か、それとも江戸取か非常に楽しみなゲームである。我々は5月6日(日)以来、実に5週間という日数が空くが、幸か不幸かたまった怪我人もすべて完治に向かっている。反面、今まで持続してきた緊張感から解放されてきてもいる。まずは、一日も早く関東大会モードに入ることである。地区優勝校として恥じないゲームをやってほしいと同時に、秋のシーズンはない高3生諸君とは一日でも長くフットボールをやり続けたい。